最近では、年賀状の送付を終了する人が増えています。
突然送付を止めるのではなく、何かメッセージを添えて終了する方が、互いに気持ちよく進めることができます。
この記事では、年賀状の送付を終了する際の年代別テンプレートを提供します。
年賀状の送付終了(年賀状じまい)とは?
「年賀状じまい」は年賀状の送付を終了することを意味します。
これまでのやりとりを考慮して、以下のように伝えることが一般的です
・今年をもって年賀状のやりとりを終了する
・今後は年賀状を辞退する
「終活」という概念が普及し始めたことから、特に高齢者の間で年賀状整理の動きが見られます。
終活とは、人生の晩年に向けて行うさまざまな準備のことで、遺産の整理や自己の介護希望の表明、葬儀の準備などが含まれます。
年賀状の送付を終了する主な理由は以下の通りです
・終活の一環として
・年賀状の準備が困難になったため
若い世代でも年賀状の送付を終了する人が増えており、その理由は多岐にわたります
・スマートフォンの普及により常時コミュニケーションが取れる
・メールやSNSで簡単に挨拶ができる
・年賀状の準備が面倒
・年賀状以外の交流がない関係を見直すため
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、インターネット上でコミュニケーションを行うサービスで、ユーザー同士の交流や情報発信が行えますね。
主なSNSにはLINE、X(旧Twitter)、Instagram、Facebookなどがあります。
年賀状じまいについて

個々人が年賀状の送付を決定することは自由です。
その自由の範囲内で、予告なく年賀状を中止することも可能です。
それでも、もし何年も交換していた年賀状が突如として届かなくなると、以下のような心配をする人もいます。
健康に何か問題があるのでは?
何か気を悪くさせたのでは?
もしかして亡くなった?
何か大きな問題が発生したのでは?
このような場合、突然の中断が不快感を与えることも考えられます。
相手に不安を与えたり、不快感を抱かせないように、年賀状を終える旨の一言を添えるのが望ましいでしょう。
【年賀状の終了】年代別の書き方とテンプレート
次に、年代に応じた文例やテンプレートを紹介します。
文章は短くシンプルに保つことが重要です。
年賀状で区切りをつける場合、「おめでたいことの終了」として捉えられることがあります。そのため、句読点を使うと縁起が悪いとされることがあります。
また、句読点の使用が相手を見下していると捉えられることもあります。
しかし、この慣習を気にする人は少なくなっています。ここでは、句読点を使わずに、空白や改行を活用して読みやすい文例を提供します。
20代~30代向け年賀状終了の文例
■文例1
この度、大変勝手ながら今年をもって年賀状の送付を終了させていただくことにいたしました。今後はSNSを利用して、さらに親密な交流ができればと考えております。引き続きSNSでのご縁を大切にしていきたいと思います。
■文例2
大変私的な理由により、本年をもって年賀状の送付を控えさせていただくことになりました。今後はSNSなどのコミュニケーションツールを通じて、引き続きお付き合いいただければ幸いです。
■文例3
個人的な事情により、時代の変化に伴いSNSへの交流へと移行することを決定いたしました。そのため、新年の挨拶状は今年を最後にし、来年以降は送らない方向で考えております。
■文例4
新年のご挨拶や近況報告は、これからSNSを通じて行う予定です。私のSNSアカウントは〇〇〇〇になります。今後とも変わらぬ関係を継続できますよう、よろしくお願い申し上げます。
40代~50代向け年賀状終了の文例

■文例1
子どもたちがすでに成人し、新たな節目を迎えました。この機会に、年賀状の送付を終了することにいたしました。今後はメールでの交流を希望しておりますので、そちらでのご連絡をお待ちしております。
■文例2
親の高齢化に伴い、より多くの時間を共に過ごすため、この年をもって年賀状の送付を終了させていただきます。今後の連絡はメールや電話でお願いいたします。
■文例3
息子が就職し、自立の時を迎えました。これをきっかけに、私たちも生活を見直し、年賀状の送付を今年で終了いたします。メールでのやり取りへの移行をお願いいたします。
60代、70代、80代向け年賀状終了の文例
■文例1
長い間勤めた職場を退職し、新たな生活の始まりとして、年賀状の送付を今年限りで終了します。
■文例2
還暦を迎えるこの節目に、年賀状を通じた挨拶を今年で終えることにしました。今後は電話などでのご挨拶をお願いいたします。
■文例3
高齢に伴い、文字を書くことが困難になってきました。このため、年賀状は今年で最後とさせていただきます。
■文例4
年賀状の準備が難しくなってきたため、今年をもって送付を終了いたします。今後もご縁を大切にしたいと思います。
■文例5
長年の交流を大切に思いつつ、高齢による終活の一環として、年賀状の送付を終了します。これからは電話で連絡を取らせていただきます。
全世代向け年賀状終了の文例
■文例1
この度、様々な事情により、今年をもって年賀状の送付を控えることにしました。以降は電話やSNSを通じて皆様との交流を続けていければと存じます。
■文例2
これまで毎年送り合ってきた年賀状ですが、本年をもって終了させていただくことにいたしました。今後は電話やメールでの交流を続けていきたいと思います。引き続きのご縁をお願いいたします。
■文例3
突然のお知らせになりますが、家族との協議の結果、来年からは年賀状の送付を控えることにいたしました。今後はメールや電話でのやり取りを希望しております。
■文例4
時代の変化に伴い、新年の挨拶をメールで行うことにしました。今後も変わらぬ関係を続けていただけることを願っております。
年賀状を終了することは多くの人が検討している行為です。
すべての人に一度に年賀状を送るのをやめるのではなく、関係性に応じて段階的に減らしていく方法もあります。
自分だけの都合でなく、相手を思いやりながら進めるのが最適で、新年の挨拶には、年賀状以外にもSNSやメール、電話など多様な方法がありますので、自分に合った方法を見つけてくださいね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。