「二の腕」の位置とは?「一の腕」や「三の腕」が存在しない理由を探る!

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「二の腕のたるみが気になる」とか、「二の腕の筋肉が素晴らしい」とよく聞く言葉ですが、具体的に腕のどの部分を指しているのでしょうか?

また、序数である「二」が使われているならば、「一の腕」や「三の腕」もあるのではないかと思うかもしれませんが、実際にはそういった表現は使われていませんね。

この記事では「二の腕」の部位とその呼称がどのようにして定着したのか、そして「一の腕」や「三の腕」がなぜ存在しないのかを詳しく説明します。

 

「二の腕」とは具体的にどの部位?

一般に「二の腕」とは、「にのうで」と読まれます。

人の「腕」は肩から指先までを指し、正式には「上肢」と称されます。

 

「上肢」と「二の腕」
上肢は関節で曲がる箇所を境に以下のように分類されます。

●肩から肘まで・・・「上腕」
●肘から手首まで・・・「前腕」
●手首から先・・・「手」

ここで、「上腕」は肩から肘までの部分を指し、これを俗に「二の腕」と称します

 

「二の腕」の名称の由来

では、「二の腕」という名前はどのようにして生まれたのでしょうか?

奈良時代には、「腕」という言葉は手首周辺を指す意味で使われていました。

その時代、「肩から肘まで」を「かいな」、「肘から手まで」を「ただむき」と呼んでいましたが、時が経つにつれ「ただむき」の部分が「腕」と呼ばれるようになりました。

それにより、「かいな」(肩から肘まで)は、それより上に位置することから「二番目の腕」として「二の腕」と呼ばれるようになりました。

なお、「かいな」と「ただむき」は、どちらも漢字で「腕」またはその他の字で表されますが、非常に混同しやすい用語です。

さらに、「かいな」という言葉は相撲の技「腕捻り(かいなひねり)」に名を残しており、これは相手の腕を捻って投げ落とす技です。

 

なぜ「一の腕」や「三の腕」という表現が一般的でないのか?

いわゆる「二の腕」とは日常的に使われる表現ですが、「一の腕」や「三の腕」という言葉はほとんど耳にしません。では、なぜこれらの表現が存在しないのでしょうか?

実は、過去に「一の腕」という表現が使用されていた記録があります。

この用語が登場するのは、「日葡辞書」です。この辞書は安土桃山時代にポルトガル人によって作成され、日本語をポルトガル語に翻訳して宣教師たちが使用するためのものでした。

この辞書によると、「一の腕」とは肩から肘までを指し、「二の腕」は肘から手首までを意味していました。

これは、他の資料で見られる「二の腕=肩から肘まで」の定義とは異なります。また、同辞書には「肘から手先までを「かいな」と記述している点も興味深いです。

これに基づいて考えると、日葡辞書の編纂者たちは、肘から手首までを「二の腕」と定義したために、「肩から肘まで=一の腕」という表現を作り出したのかもしれません。これにより、「一の腕」という表現が生まれ、それが誤用とされている可能性があるとも考えられます。

しかし、「日葡辞書」に記述された「一の腕=肩から肘まで」という定義は、現在でも正しいと見なされています。これに反し、広く使われている「二の腕」は誤用が定着した形と言えます。

一方で、「三の腕」という表現は存在せず、そのような表記を見つけることはできません。

このような言葉の違いがどのようにして広まったのかは不明ですが、今日では「二の腕」と言えば「肩から肘まで」を指し、特に女性にとってはその部分の外見が気になることが多いです。

そのため、「これが実は一の腕だったのかもしれない」という視点で考えると、新たな楽しみ方ができるかもしれませんね。

 

 

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