桃の節句、一般に「ひな祭り」と呼ばれるこの行事の歴史は、約1000年前の平安時代に遡ります。
この日は元々、3月の初旬に行われる上巳の節句に関連し、健康と邪気払いを祈る儀式として広まったようです。
また、ひな祭りは日本に伝わる前から中国の漢時代に存在し、時代が変わるにつれてその形式や意味にはいくつかの変化が見られてきました。
特に女の子のいるご家庭では、ひな人形を飾る期間などが気になるところではないでしょうか。
2025年の桃の節句は、旧暦と新暦を参考にしながら、いつ雛人形を飾り、いつ片付けるべきかについて詳しく説明していきますね。
旧暦に基づく日付と新暦に基づく日付の違いや、それぞれの地域での習慣も含め、具体的な日程と飾り方をご紹介していきま~す。
【令和7年】2025年の桃の節句は何日?
桃の節句、またの名を雛祭りと呼ばれるこの日は、3月3日に設定されています。
この祭日は、春の到来を祝い、特に女の子の成長と幸福を願う日です。
由来は桃の花が開花するこの時期にあります。
2025年の桃の節句は、3月3日の月曜日にあたり、この日は大安の吉日としても特別な意味を持ちます。
また、旧暦に基づくと、この日は太陽暦の4月3日に相当し、北海道や東北、関東の一部ではこの日に雛祭りを祝う習慣があります。
特に青森県では、古くから磯遊びや浜遊びを行う風習が残っています。
ひな人形の飾りつけのベストタイミングは?
雛人形については、一般的には女の子のいる家庭で飾られ、飾る期間にも注意が必要です。
飾りつけを忘れずに行い、また片付けが遅れると婚期が遅れるという迷信があるため、適切な日に片付けを行うことが勧められます。
さらに、雛人形を飾る適切な時期として、「雨水の日」から始めることが吉とされています。
2025年の「雨水の日」は2月18日から3月4日までとされており、その期間に雛人形を飾り始めるのが良いとされています。
雛人形は通常、節分の翌日の立春から飾ることが多いですが、特に雨水の日から飾ることで子供たちの良縁を願うとされています。
※立春は毎年2月4日が基本ですが、約4年に1度は2月3日になることがあります。
雨水の日とは、寒い冬が終わり、雨が降り始め春の草木の成長を助ける時期です。この恵みの雨は、新たな季節の始まりを告げ、雛人形を飾るには最適な時期とされています。
【飾る場所】最適な雛人形の設置場所は?リビングと玄関の選択
雛人形を飾るのに最適な場所を選ぶことは、その美観を際立たせると同時に、良い運気を呼び込むことにも繋がります。
通常、家族や来客が集まるリビングなどがおすすめされます。これは、雛人形が家庭の健康や幸せを象徴しているため、多くの人の目に触れる場所に置くことで、その効果を最大化すると言われています。
ただし、雛人形を設置する際には、湿気や虫の被害を避ける必要があります。特に住空間が限られているアパートやマンションでは、コンパクトなサイズの雛人形を選ぶと良いでしょう。
風水の観点からは、玄関に雛人形を置くのは避けるべきとされています。
玄関は家の気の流れが入る場所であり、雛人形がその気を吸収してしまうと、家庭内の調和や娘の縁談に悪影響が出る恐れがあります。
また、風水では女の子の成長に適した方向とされる南東向きに雛人形を置くことが推奨されています。南東は通風良好で湿気が少ないため、雛人形を長持ちさせるのにも適しています。
【展示期間】雛人形はいつまで飾るべき?片付けの適切なタイミング
雛人形の展示期間は、地域や家庭によって異なりますが、一般的にはひな祭りの翌日、3月4日に片付けるのが普通です。ただし、地域によっては新暦の4月3日まで飾る風習がある場合もあります。
雛人形の片付けに関しては、明確なルールは特になく、多くの場合、3月中旬までに片付けるのが一般的です。
片付ける際に特に避けるべき「縁起が悪い時間帯」は存在しないため、家庭の都合に合わせて行うのが最適です。
地域に特有の風習がない限り、3月中旬までに気候やその他の条件を考慮しながら片付けを進めることが推奨されます。
【雛人形を放置するとどうなる?】婚期遅延の迷信について
雛人形を年中無休で飾っておくことが厄除けのため、というのは平安時代からの風習です。
昔は雛人形が厄災を避けるための身代わりとされ、ひな祭りの起源ともなっています。
しかし、雛人形を片づけないと婚期が遅れるという迷信は、その雛人形が一年中飾られることを前提としています。
この迷信の背景には、「片付けができない女性は結婚に向いていない」という古い考えがありますが、これは近代の権利教育の流れによって生まれたものです。
現代では、家事や育児は夫婦で共に担うものであり、このような迷信を気にする必要はありません。
あとがき
今回は、2025年のひな祭りがどのように行われるかについてまとめてみました。
2025年のひな祭りは3月3日の月曜日に予定されています。
また、雛人形やその他の飾り物をいつ飾り、いつ片付けるのが適切かについても説明しましたが、通常、立春から始まる雨水の季節に雛人形を飾り始めるのが縁起が良いとされています。
片付けは3月4日までに終えることが推奨されていますが、この迷信を参考にしつつも、それぞれの家庭の状況に合わせて適切に管理することが大切です。